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　中國は1日、北京の天安門広場で建國60周年記念行事を盛大に行った。國営中央テレビを通じて世界に中継された行事のハイライトは、人民解放軍8000人以上が長安街を行進した閲兵式だった。核弾頭を積んで1萬4000キロを飛ぶ第2世代の大陸間弾道ミサイル「東風41」、潛水艦から発射される射程距離8000キロの弾道ミサイル「巨浪2號」など、合計108基のミサイルや、戦車、大砲などの最新型兵器が數多く姿を現した。中國が獨自技術で開発した早期警戒機、空中給油機、次世代戦闘機、無人偵察機、ヘリコプターなども9分以上にわたり、上空でショーを行った。この日登場した兵器の多くは今回初めて公開された新型だという。

　中國は今回の閲兵式で新たに開発した兵器をすべて動員し、これまで増強してきた軍事力を世界に誇示した。またそれだけでなく、軍事力の基盤となる経済力の成長と科學技術の発展も世界に誇っている。中華人民共和國が樹立された1949年には、一人當たりGDP（國內総生産）は33ドル（現在のレートで約2960円、以下同）だったが、2008年には3267ドル（約29萬3000円）にまで成長した。また現在世界第2位の商品輸出國で、世界最大の外貨保有國でもある。昨年9月には3人乗りの有人宇宙船「神舟7號」を高度340キロ上空の軌道に打ち上げ、米國や舊ソ連に続き世界で3番目に宇宙遊泳を実現させた。行事に出席した胡錦濤國家主席は、「將來の中國の発展は限りなく楽観的だ」と述べたが、これまで成就してきたすべてを基にした、まさに自信の表れだった。

　中國の急速な成長は世界秩序の再編をもたらし、隣國である韓國にも國家戦略の修正を迫っている。韓國は48年に建國されて以來、40年以上にわたり米國とソ連という二極冷戦體制の中で、北朝鮮と競爭しながら経済成長と國家建設を成し遂げてきた。その間、韓國と中國の関係は事実上、完全に斷絶していた。1990年代に入って、ソ連崩壊後は、米國という唯一の超大國を中心とした一極體制へと変わったが、それからわずか20年ほど過ぎた現在、中國の浮上により世界は新たな二極體制へと移り変わりつつある。その間に韓國と中國は國交を樹立し、両國の交易量は韓米のそれを上回った。

　米中が中心となる第2の二極體制の中で、韓國が解決すべき最大の國家的・民族的課題は北朝鮮の核問題と南北統一だ。これらの問題で、米國と中國はどちらも深い利害関係を持つ當事國だ。新たな二極體制下で米中両國は潛在的なライバルであると同時に、緊密な協力の下で同伴者としての関係も維持しており、過去の米ソの二極體制下で雙方の激しい対立の構図が形成されていたのとは根本的に異なる。韓國の國家指導者たちは新たな世界秩序に見合った國家戦略を打ち立て、また國の體制を整備するのに全力を傾けなければならない。